銀行は一国の商業の信用に関わる働きをする

kurohey

2011年07月05日 09:30

こんにちは、マネードクターの黒瀬英夫です。

日本で一番初めに銀行を作る時、実際に業務を監督するための業務に精通した人材がまったくいませんでした。

初めての組織を作るのですから当たり前です。日本では渋沢栄一がフランス滞在中に「預金をしたことがある」と言う程度でした。

それで、三年間の期限付き契約で雇われたのが、アレクサンダー・アーレン・シャンドというイギリス人銀行家です。

その彼から一番初めに簿記を習ったのが渋沢栄一ですが、簿記だけでなく銀行家の役割や心得のようなことも多く教わっています。

「銀行家とは、抵当さえあれば金をどぶに捨てるようなことしかできない相手でも融資するようなことではいけない。銀行は一国の商業の信用に関わる働きをするもので、国家を発展させることも、衰退させることもできる。」

シャンドの言葉です。
銀行の心掛けが良ければその国の商業が繁栄し、反対に心掛けが悪ければ委縮する。

バブル期の銀行は、どぶに捨てる方法を教え、その為のお金を貸し付けていました。これが日本に失われた10年という時代を生みだしました。

今の銀行はどのように見えますか?

銀行にお勤めの方は、あなたが一国の商業の信用に関わる動きをしていることを意識していますか?

あなたの心にシャンドの言葉が届くことを心から願います。

ではでは~ 『^¥^』

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